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VOICE~制作インタビュー~

株式会社清華堂様

UPDATE:2023-09-25

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2023年に創業100周年を迎える、老舗表具店 株式会社清華堂。

100周年記念式典に上映するための動画制作をさせていただきました。
掛け軸や額縁や屏風などの新調や修復をしている、表具を取り扱う会社様です。
この度は、4代目岡本社長に、制作についてのお話をお伺いしました。



株式会社清華堂様100周年記念ムービー




廣川:本日はどうぞよろしくお願いします!

岡本社長:よろしくお願いします。

廣川:まず、一番最初に会社の紹介や、どんなサービス展開、事業をしているかをお伺いできたらと思います。

岡本社長:弊社は1923年創業の株式会社清華堂と申します。今年で100周年の会社です。主な事業はですね、掛け軸や額縁や屏風などの新調や修復をしている会社で、大阪市中央区に立地している会社です。

廣川:ありがとうございます。
質問をいくつかさせていただきたいんですけれども、
今年(2023年)の2月ごろにご依頼をいただき、5月27日に本番という形で、制作させていただいたんですが、そもそも弊社お選びいただく前の段階で、動画制作する一番最終的な目的というか、目標は何でしたか?

岡本社長:そうですね。5月27日が100周年記念式典の本番の日だったんですけど、そこに何か動画を上映したいなという風に思ってまして。
その意図としては私が100周年という社史を、社内の資料をもとに探そうと思ったんですけど、なかなか前半50年ぐらいの資料がなくて。
やっぱり会社にとって記録を残すことというのは、次の人にとっての拠りどころになるものだと思ったので、何か事実を残す記録的なことと
同時に皆さんへ、改めた清華堂の世界観というのが伝えるタイミングだと。
もう一つ、その動画を撮るというのは、主役がスタッフの作業の手になってくると思ったので、
そのスタッフのみんなの主体性をフューチャーしたい、スポットを当てたいというのが大きな目的でありました。




廣川:なるほど。撮影期間中、スタッフさんの職人技というか、一つ一つすごく丁寧に技術を持ってやられてるっていうのがすごく印象的で
それを私も感じて、これは伝えなきゃいけないなって思った内容でした。

岡本社長:ありがとうございます。

廣川:ありがとうございます。次に、私を知っていただいたきっかけは何でしたか?

岡本社長:それは大阪産業局が運営するMEBICというサイト、施設があって、そこがクリエイターが登録するようなところだったんですけども。
100周年の企画をする中で、最初はご縁をベースにしていろいろチームを作っていたんですが、途中からやっぱり、自分の目で見てこの人と一緒に仕事がしたいって思いました。
想いがないといいものができないというふうに気づいて、そこから探し始めました。



やはり動画の撮影となると、いろんな打ち合わせ回数を重ねるごとによくなると思ったので、大阪の中で探していまして、そこから3社ぐらい何かいいなと思うところがありました。
廣川さんに連絡した決め手というのは、ホームページを拝見したんですね。

残りの会社さんは「実績」という形で動画を上げていらっしゃったんですけど
廣川さんの方は実績と別にトップページに、自分のイメージ動画みたいなのも載せていらっしゃって、
私はそれが一番見たかったところなんですよ。
制限がない中で、どういう表現をしたいかというところが一番見たくて、その動画を拝見したときに、自分の思う世界観の表現、あるいは撮り方とマッチしたなと思ったので、
ご連絡させていただきました。

廣川:ありがとうございます。まさにその今、ホームページをちょうど書き換えている最中でして
私も最近自主制作っていうのが何かなかなかできていなくて、
その自主作品の大切さというか、そういうところはやっぱり重要ですね。

岡本社長:そうですね。何かその人の根源的にやりたいところっていうのをやっぱり一緒に仕事するということの上で、
こっちが条件を言ってばかりだと何かいいものできないなというのは、普段の仕事から思うので、その辺はすごくいい作り方をされているなとも思ってます。

廣川:ありがとうございます。
では、次の質問をさせていただきます。
具体的に、活用方法としては100周年の記念式典の会場で流すという活用をされてたと思うんですけれども、
今後、この動画をどういうふうに活用していこうかな、みたいなものは、何かあったりしますか?

岡本社長:そうですね。動画を作る時の目標として、100周年としての記録的な部分と世界観を分け伝える部分というのは、切り分けて撮り方を変えて編集を変えたので、
その世界観を伝える部分に関しては色褪せず、今後のプロモーションにも使っていけますし、
あるいは社内的にもどこに向かっていったらいいのかといったチームのスタッフの指針にもなると思ったので、
それはホームページに活用したり、あるいは展示会に出したり、あるいは私が次のチャンスをつかむためのプレゼン動画の中に伝えたり、色あせることなく使えるかなと思っています。

廣川:なるほどです。ありがとうございます。
制作の過程で結構たくさんコミュニケーションをとらせていただいたと思うんですけど、何か印象に残った、何か制作の過程だったりとか、そういった部分はありますか?

岡本:廣川さんがお近くということもあったので、すぐ会社に来てくれて
本当にちっちゃいタイミングでも撮ってくれたっていうのは、すごくありがたく印象的に思っています。
あと、一番具体的なところの提案としてはスライドさせる長い棒のレンズですね。
ほぼ接写の状態で撮る撮り方。



※使用したのはこちらのレンズ
Venus Optics Laowa 24mm f/14 2X マクロプローブフルフレームレンズ


何か僕が何かの最初、どんなイメージにしたいかと言った時に
説明しにくいものを作りたいって話があって
具体的なものは具体的に見せるけど、抽象的なところが抽象的に見せて、そういった行き来を何かできればなという要望を出したので
それに応えるまさにだ道具だったかなというふうに思いました。

廣川:なるほど。私もすごく印象的で
お話しさせていただいた時に、"こういう動画"っていう
マクロとミクロの世界 みたいな1個の例として、参考動画を見せていただいたのが
すごく印象的で、それってやっぱり言葉にできなかったりとか
結構感覚的なところだったので、それをどうやって具体的に落とし込んでいこう
どうやってその表現に持っていこうみたいな、
そう考えるのが、私としてもすごく新たな発見だったのが楽しかったですし、印象的でした。
ありがとうございます。



5月27日に上映させていただいて、それに対しての効果といいますか、反響みたいなことはありましたか?

岡本社長:最初に皆さん、言う感想が「動画が良かった」ってやっぱり言われるんですよ。
我々の関係者を含めて、この日打ち上げに行ったんですけど、その日のみんなの一声は「動画が良かった」「編集が良かった」でした。
本当にやって良かったなと思いますね。何より私自身が動画が完成した時に毎日見るぐらい。

廣川:ほんとですか。それは本当に嬉しいです。

岡本社長:自分でも良いものができたなと思えたんで、何か勇気をもらえるんですね。
今回動画を3部構成にして、その3部目の始まりのシャッターが上がるところからの音楽っていうのも何かいまだに脳内リピートするみたいな。

廣川:わかります。私が今すぐに流れてきます。

岡本社長:それぐらい、自分達の勇気になってますね。



廣川:ありがとうございます。すごい嬉しいです。
先程、選んでいただいたきっかけのところでの3者の方々と、その比較っていうところはお話しいただけたんですけれども、
決め手っていうのはやっぱり自主作品みたいなところがやっぱり一番の決め手ではありましたか。

岡本社長:そうですね。自主作品と人柄もあったと思います。
この人なら進められそうだなというのは確信的にあるところがあったので、自主制作の部分と人柄みたいなところはあったと思いますね。

もっと厳密に言うと、自主作品の中の表現というのがわりと地球を感じる雰囲気というか、
何かものを撮ってるんだけど、こう地球を感じる感があって
広がりみたいなところの豊かさにちょっと期待を寄せて発注しました。

廣川:ありがとうございます。
そうですね、私の中の課題点というか、課題点といっては何なんですけれども、何て言ったらいいんでしょうか
結構何回も何回も来させていただいていて、何回も来させていただいているからこそ、
理解できる部分だったりとか、コミュニケーションを取って出せるものっていうのがあったんですけれども、
やはり私もすぐ近くに住んでいて、
その親密さというか、そこをもうちょっと早くできたら、もっともっと良い映像が撮れたなみたいなのは結構私も考えていて、
他のクライアント様に対しても、次に生かせる点だなっていう風に思いました。


岡本社長:そうですね、私もあえて課題というと、もっと早くにお願いできればなと思ってたんです。
2月にお初めてお会いしてで5月にということになると、何かやっぱりもっと長い目で見た時の我々のイメージっていうところが
最初の段階でお伝えできたらまた違ったかなと思ったんですけど、
それは全然アウトプットの表現に関してはは全くないんですが、100周年という節目の準備のもっと前に伝えることができたらなというふうには思ってました。

廣川:なるほど。ありがとうございます。

岡本社長:あとは、3部構成の動画の、1つ目が世界観を伝えて、2つ目は社史となるところのアーカイブで、3つ目がその会場の設営する屏風の制作風景のプロセスを撮ってたんですけど、
あれ最後まで作り切って撮ったら良かったなって思ってて。
あそこだけ見ると最終的に屏風というのが分からぬまま、動画自体は完結するんですね。

廣川:確かに。会場にいる人だからこそ分かる、逆に言えば会場にいない人はわからない。

岡本社長:そうなんですよ。なので、当日の舞台に設置するところまで動画をお願いしてたら良かったなと思いました。

廣川:確かに。
ありがとうございます。
次に活かしていきたいです。勉強になります。

今回100周年という折に動画制作させていただいたんですけれども、将来的にもしもう一回動画制作をするなら、こういう動画が作りたいなとか
こういうタイミングで必要になるかな、みたいなのってあったりしますか?

岡本社長:そうですね。我々の会社っていうのは100年という歴史はありますけど、やっぱり変化していかないと生き残っていけないので
変化に耐え得るような動画を作っていきたいと思ってます。
なのでやっぱり例えば掛軸というものに集中するとか。
建築のものだけ撮ってても、20年後に掛け軸をやっているか分からない。なので常にかみ砕いたところの表現というのはしていかないといけないんですが、
多分我々もどんどん変わっていくので、その変化ごとに一緒にコミュニケーションを取りながらやっていくしかないのかなと思っています。





廣川:
そうですね。100年続く会社って今すごく限られている中で
社史の動画を作っていて印象的だったのは
代々の皆さまがチャレンジする姿だったりとか、新しい何かを、と行動してきた歴代の皆様がすごく印象的で。
私自身もやっぱり色々なことに挑戦していきたいというふうに思っているので、
歴代の社長さんからも勇気いただきました。だから100年続く会社なんだろうなと思いました。

岡本社長:多分廣川さんを選んだきっかけでもあって、廣川さん自身がチャレンジングな方だから
だからそういう方にお願いしないといけないというのはあったと思います。
実際にはもっと早い段階から我々こんなことができますよっていう制作会社さんからオファーいただいてたんですけど、
その提案内容っていうのは、フォーマットに載せただけの動画構成だったり、質問内容ってのも何か愛のないというか
予定調和みたいな質問項目の企画書だったりしたので、単純に自分自身がつまらないと思ったんです。
やっぱり違う事したいし、表現したいしという中では、そういう気持ちに寄り添ってくれる方だなと思ったのです。

廣川:ありがとうございます。
私も今回の表現は初めての表現をチャレンジさせていただきました。
それこそ新しい長いレンズ使用してみたりとか
ミクロとマクロっていうところで結構寄りの絵が多かったりとか。
結構今までだったら、寄りと引きをすごく意識してとかだったんですけれども
ある意味、結構自由にという感じで撮らせていただいたので、私の中でも今回の作品はすごく大切な作品の一つになりました。
本当にありがとうございます。
最後に清華堂様が今推してるサービスだったりとか、商品や事業がもしあったら最後にご紹介いただけたらと思います。

岡本社長:そうですね。我々は美術品関係の修理修復をメインとしてるんですけども
動画を撮影したりする中で、やっぱり大事なものを守る残したいというような気持ちが中心にある会社だと思ってます。
その中で、最近色々な派生したサービスがあって、
カビを守る商材を取り扱っていたり、あるいは絵画をスキャニングを掛けてデジタルアーカイブしていく。
そしてそれをレプリカを作っていくといった引き合いが多くあります。
ですので、何かを大事なものが色んな方にあって、それがふさわしくない状況にあるとしたら、我々預けて頂きましたら、いろんなふさわしい状態にするサービスを
あれこれ持ってるのでよろしくお願い申し上げます。

廣川:ありがとうございます。
本当に1世代で関われそうな事業内容というか、
昔の絵画があって、それを次世代に残すためにっていうこの1連の流れがあるので、すごく素敵な事業ですので
みなさまぜひお困りの方は清華堂様の方にご連絡してみてください。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。



インタビュー後、新しい清華堂様のパンフレットをいただきました。

表紙に使用していただいている写真は、動画よりキャプションしたものです。
このようにご活用いただき、大変嬉しい限りです!



撮影協力:山田七帆



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